尾崎 聡
助教 博士(医学)
専門分野
病理、細胞診
研究内容の説明
癌組織に存在するのは癌細胞だけではなく、他に様々な細胞や因子が関わっています。癌は増殖に適した環境を自作するため、これらを制御しています(免疫抑制性癌微小環境)。
癌に対して宿主は、免疫細胞による攻撃を行いますが、癌はそれを抑制します。本研究では、病変進行度に伴う各種免疫関連細胞の出現動態を解析します。これにより、既存免疫療法の治療効果判定法の確立や新規治療ターゲットの模索、さらには、従来から用いられている癌のTNM分類より精度の高い免疫細胞動態による病気分類法の確立が期待できます。
従来の免疫染色標本の解析は、顕微鏡像の5視野程度の陽性細胞をカウントして評価するものでした。本研究では、PCによる画像解析の手法を用いて標本全体を評価するため、より精度の高い解析結果が得られます。
これまでの研究業績
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研究室からのアピール
当研究室では、研究と同時に細胞検査士資格取得を目指す大学院コースを設置しています。