先輩の声
長屋 聡美 さん
- 最終学歴
- 博士前期課程(2010年度卒)
- 現職
- 医療法人社団浅ノ川 浅ノ川総合病院 検査部
- 業種
- 臨床検査技師
- 金沢大学大学院医薬保健学総合研究科 保健学専攻 博士後期課程D2(社会人大学院)
私は、4年生の卒業研究で遺伝子や培養細胞を扱う実験を行いましたが、もっと実験をしたいと思い、大学院(博士前期課程)に進学しました。実験はうまくいかないことの方が多く、原因を考え、工夫しながら実験し、結果が出た時は非常に嬉しかったことを覚えています。全国学会での発表や、学会会場で他の大学の大学院生や先生方から助言を頂いたりなど、充実した大学院生活を送ることができました。卒業後は病院で検体検査と生理検査両方を担当しており、おかしな検査結果が出てくる事象や興味深い症例に遭遇します。その原因究明や改善策を考えたりする際に、大学院時代に培った、計画立案・実行・考察力が役に立っているなと感じています。職場では、金沢大学卒の仲間たちと、ワイワイと日々の検査を行っています!
また、昨年度より社会人大学院生として博士後期課程に入学し、学生の時は基礎的な研究をしていましたが、現在は臨床検体を使用して、現場での臨床検査に近い研究をしており、臨床検査という学問の奥深さにどっぷりはまっています。
丸山 慶子 さん
- 最終学歴
- 保健学、博士後期課程、2013年度卒
- 現職
- 国立循環器病研究センター 学振特別研究員
大学4年間では、血液学、生理学、病理学、微生物学など幅広い分野の知識を、座学形式だけでなく実習形式(血液細胞の観察、微生物の培養、超音波検査など)で学び、臨床検査技師としての基礎を習得できます。大学院では、自分が興味をもったこと、解明したいと思ったことをとことん追求することができます。初めての実験は失敗の連続で嫌になったりもしますが、先輩や先生方が優しくサポートしてくださったので、やり遂げることができたと思います。また、学会などで他施設の先生方のお話を聞く機会がもてたことも素晴らしい体験でした。大学、大学院で体験したこと、学んだこと、出会った友人そして先生方のおかげで今も研究を続けられていると思います。ぜひ、検査技術科学専攻で楽しく学んで、ステキな学生生活を送って下さい。
油野 岳夫 さん
- 最終学歴
- 博士前期課程修了(2010年3月)
- 現職
- 金沢大学附属病院検査部・臨床検査技師
大学院では、クルクミンと呼ばれる成分が、凝固・線溶に関わる因子に対してどのような影響を及ぼすか研究しておりました。私は他大学を卒業後、博士前期課程より金沢大学に入学したため、当時は新しい研究テーマや環境に慣れることに精一杯であったように思います。そんな中、研究活動を行えたのは、指導教員の森下先生や研究室の先生方、先輩、同期、後輩の支えがあったからだと考えております。
進学を考える皆さんは、大学院で学ぶ目的をそれぞれ持っておられると思います。当時の私はその目的について深く考えず、研究を行いたいが為に進学しました。しかし、社会に出た今、研究活動を通して課題解決プロセスの基礎を学び、更に他者とのコミュニケーション能力も自然に養うことができたのは、研究成果以上に私にとって大きなプラスであったと思っています。
全ての経験は、その活かし方や考え方次第で必ず自身の糧となるはずです。金沢大学での経験が、皆さんの人生の大切な礎となることを願っております。